鳥  批評と創造の試み

主として現代日本の文学と思想について呟きます。

嵐は過ぎ去った気もするが?

遍 歴

嵐は過ぎ去った気もするが?



2023年7月13日(木曜日) 雨時々曇り 

来るなら来い。どんな嵐のときでも時は過ぎていく。――シェイクスピアマクベス』(江藤淳訳)

 

尋常ならざる暑さの数日間の後、本日は大変涼しい。うちにクーラーがないので、昨日までは昼間家にいると、何もしなくても汗が滲んでくる。二階は直射日光が当たって、風が入ると一応涼しいが、気温が上昇するので、耐えられない。已む無く、一階に降りて、読書をする。とてもではないが、文章を書く気など全く起きない。一階は一応日が差さないので、何とか凌げるが、まーそれでも暑い。問題はいささか暗い、ということである。

 仕方がないので、今日、相方に言って、濡らして冷たくなるタオルとクールシャツというアルコールを買ってもらった。あと、蟲が出るので、ウナも買ってもらった。

 

という訳で、前回書いたように死ぬんじゃないかな、死ぬしかないかな、と思った嵐の2ヶ月が過ぎた。よく生き残ったものだ。嵐を抜けたのか、あるいは単に颱風の目のような場所に迷い込んでいるだけなのか、分からぬが、一応7月に入って、平穏な日々を過ごしている。敵の攻撃は今しばらく途絶えている。

ただ、SK問題が根本から解決した訳ではなく、また、次のSGも決まっている訳でないので、その意味では、次の嵐は目前に控えていると言ってもいい。一体どうなることやら。

SK問題の一環で現在使用中の銀行の口座が凍結されるようなので、口座を新規に作るのと、電話代の支払い用の口座を変更する必要がある。そのため、相方と、今日は、たまたまわたしが休みなので、ちょっと都会へ出ようと話していた。ところが、どうも銀行のことなどはネットでできるようなので、一応手続きだけはしておいた。

 

朝食は昨日買っておいた生稲庭饂飩を相方がトマト味にアレインジ。午前中、雨だったが、午後になり止んだようなので、特に用もなかったが、相方と一緒に、電車に乗り、HAGに行く。

 

まず、BOに行く。ここのBOはわたしと全く相性が合わないせいか、掘り出し物に出会ったことがほとんどない。ま、そういうこともありますよね。

村上春樹文・安西水丸絵『村上朝日堂超短篇小説――夜のくもざる』新潮文庫……単行本は持っているが、文庫は持ってなかったので購入。しかし、これが1995年の刊行とは、もう30年ほど前の作品なのか。時の経つのは恐るべく速いものだ。

ミラン・クンデラ『笑いと忘却の書』集英社文庫……先日クンデラが死んだことを今日知った。わたしは全く読んでこなかったので、忸怩たる思いである。そんなことを言えば、世界の重要な書物はほとんど読んでないのだ。困ったものだ。

DSとAGの地元ショップを見る。

それから、YR堂に行く。相方は漫画を買うという。わたしは特に何の当てもなく、ぶらぶらしていると、なんと、真木悠介の歿後新刊があった。『朝日新聞』に連載された伝説的な「論壇時評」『白いお城と花咲く野原――現代日本の思想の全景』(河出書房新社)が40年(!)振りに、大澤真幸の解説が付されて再刊された。こちらは見田宗介名義。

そして、単行本に未収録だったものを編集したと思われる『うつくしい道をしずかに歩く――真木悠介 小品集』(今福龍太編・河出書房新社)。こちらは全く知らなかった。値段的に買えず( ノД`)シクシク…。仕方がない。

そう言いつつ、完全版『見田宗介真木悠介全集』の刊行が待たれる。

その後、MSバーガーへ。カツカレーサンドという惹句に魅かれて頼んだが、MSらしく大変上品なお味でした。オニオン・フライとライム+ライチ-ソーダも美味かった。

GMスーパーに行くも目当てのジンはない。

そんなこんなで帰宅。

韓国の辛いラーメンを「おやつ」として食べる。「辛ラーメン」の方が好みだ。

今に至る。

読書は相変わらずカポーティ。エッセイ選集『犬は吠える』。

なんだか眠い。

🐤

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