鳥  批評と創造の試み

主として現代日本の文学と思想について呟きます。

フィネガン、旅立つ。。。。。

フィネガン、旅立つ。。。。。 皆さん、今日は。鳥の事務所です。 やっと、例の彼が旅立っていきました。成仏しなっせ。心の奥で密かに手を合わせました。 これで開棚以来27冊お買い上げいただいたことになります。誠に有難う御座いました。 お買い上げ頂い…

「『世界共和国へ』に関するノート」をコピーしに国会図書館まで行く。

「D計画」――「柄谷行人「Dの研究」」の研究・日報 柄谷行人『力と効果様式』発売日(10/7)まであと7日 「『世界共和国へ』に関するノート」をコピーしに国会図書館まで行く。 という訳で、『力と交換様式』はかつて雑誌『at』、『atプラス』で連載され…

何故、「霊」なのか? 柄谷行人「霊と反復」

何故、「霊」なのか? 柄谷行人「霊と反復」 ■柄谷行人「霊と反復」/『群像』2021年10月号・講談社。 ■エッセイ(哲学・社会思想)。 ■2段組、6ページ。 ■2022年9月18日読了。 ■採点 不能。 ここがPOINTS! ①新著『力と交換様式』の「力」とは「霊的…

4点入荷しましたが、2点はすぐ旅立ちました(笑)!

鳥の事務所PASSAGE店通信 ◎総特集=「ジェイムズ・ジョイス『ユリシーズ』100年!」 4点入荷しましたが、2点はすぐ旅立ちました(笑)! 皆さん、今日は。いやー、颱風14號ナンマドル(遺跡の名前らしい)が、首都圏にも近付いて、大変な土砂降りでした。…

吾輩は犬ではない。名前はまだない。「誰でもない」からだ。 柳瀬尚紀 『ジェイムズ・ジョイスの謎を解く』を読む

謎々『ユリシーズ』その12のための長い脚注 吾輩は犬ではない。名前はまだない。「誰でもない」からだ。 柳瀬尚紀 『ジェイムズ・ジョイスの謎を解く』を読む ここがPOINTS! ① 柳瀬による、ジョイス『ユリシーズ』第12挿話の「語り手」=「俺」=犬説は肯定…

ジェイムズ・ジョイス『ユリシーズⅠ』お買い上げ有難う御座いました。

鳥の事務所PASSAGE店通信 ◎総特集=「ジェイムズ・ジョイス『ユリシーズ』100年!」 ジェイムズ・ジョイス『ユリシーズⅠ』お買い上げ有難う御座いました。 皆さん、今日は。だいぶ涼しい風が頬を過る今日この頃ですが、いかがお過ごしでしょうか? 「鳥の事…

ジェイムズ・ジョイス『若い藝術家の肖像』お買い上げ有難う御座いました。

鳥の事務所PASSAGE店通信 ◎総特集=「ジェイムズ・ジョイス『ユリシーズ』100年!」 ジェイムズ・ジョイス『若い藝術家の肖像』お買い上げ有難う御座いました。 皆さん、今日は。いつの間にか9月になっていましたね。いかがお過ごしですか? 「鳥の事務所」…

司馬遼太郎『愛蘭土紀行Ⅰ・街道をゆく30』お買い上げ有難う御座いました。

◎総特集=「ジェイムズ・ジョイス『ユリシーズ』100年!」 司馬遼太郎『愛蘭土紀行Ⅰ・街道をゆく30』お買い上げ有難う御座いました。 皆さん、今日は。東京は颱風一過で午後から暑くなりました。被害に遭われた方々には心からお見舞い申し上げます。颱風捌號…

柳瀬尚紀『ジェイムズ・ジョイスの謎を解く』お買い上げ有難う御座いました。  

鳥の事務所PASSAGE店通信 ◎総特集=「ジェイムズ・ジョイス『ユリシーズ』100年!」 柳瀬尚紀『ジェイムズ・ジョイスの謎を解く』お買い上げ有難う御座いました。 皆さん、今日は。「鳥の事務所」です。7月は鳴かず飛ばずでしたが( ノД`)、これで開棚以来13…

謎々『ユリシーズ』その12 哄笑する「語り手」の影――「第12挿話 キュクロプス」を読む

Ⅻ Κύκλωψ エラスムス・フランキスキ(Erasmus Francisci)の著書に見られるキュクロープスの挿絵(ウィキペデアより援引) 謎々『ユリシーズ』その12 哄笑する「語り手」の影*[1] ――「第12挿話 キュクロプス」を読む 【凡例】 ・『ユリシーズ』からの引用…

謎々『ユリシーズ』その18 抒情への敗北 ――「第18挿話 ペネロペイア」を読む

ⅩⅧ Πηνελόπη バチカン美術館(ピオ・クレメンティーノ美術館)に所蔵されているペーネロペーの像(wikipediaより援引)。 謎々『ユリシーズ』その18 抒情への敗北 ――「第18挿話 ペネロペイア」を読む 【凡例】 ・『ユリシーズ』からの引用は集英社文庫版に…

謎々『ユリシーズ』その17 海雀の巣穴の中へ ――「第17挿話 イタケー」を読む

ⅩⅦ Ιθάκη 謎々『ユリシーズ』その17 海雀の巣穴の中へ ――「第17挿話 イタケー」を読む 【凡例】 ・『ユリシーズ』からの引用は集英社版単行本による。鼎訳・巻数、ページ数で示す。柳瀬尚紀訳からの引用は、柳瀬訳・ページ数で示す。また、英語原文はwebサ…

自転車

夢で遇いましょう 自転車 こんな軽装で山登りなんて、と思われるかも知れないが、なにしろぶらっと家を出て、適当に、空想上の棒を倒した方角に、気の向くまま、脚の向くまま、歩き出しただけなのだから仕方ない。電車に乗り、バスに乗り、気が付いたら、な…

澁 谷

夢で遇いましょう 夢で遇いましょう 澁 谷 渋谷という街はまさに田舎者にとっては悪魔の街、と言わねばならない。わたしは東京に来て、もうかれこれ40年余りとなるが、全く以て、渋谷の街の構造、というのかシステムというのか、さっぱり分からない。のだ。…

謎々『ユリシーズ』その10   「岩々」なのか「岩」なのか、それが問題だ。 ――「第10挿話 さまよう岩々」を読む

Ⅹ Πλαγκταὶ 謎々『ユリシーズ』その10 「岩々」なのか「岩」なのか、それが問題だ。 ――「第10挿話 さまよう岩々」を読む 【凡例】 ・『ユリシーズ』からの引用は集英社文庫版による。鼎訳・巻数、ページ数で示す。単行本からの引用は、鼎訳・単行本・巻数…

謎々『ユリシーズ』   亡霊と共にあれ! ――「第9挿話 スキュレとカリュブデス」を読む

Ⅸ Σκύλλη και Χάρυβδις 謎々『ユリシーズ』 亡霊と共にあれ! ――「第9挿話 スキュレとカリュブデス」を読む 【凡例】 ・『ユリシーズ』からの引用は集英社文庫版による。鼎訳・巻数、ページ数で示す。単行本からの引用は、鼎訳・単行本・巻数、ページ数で、…

謎々『ユリシーズ』その8   人喰い族から逃れて ――「第8挿話 ライストリュゴネス族」を読む

Ⅷ Λαιστρυγόνες 謎々『ユリシーズ』その8 人喰い族から逃れて ――「第8挿話 ライストリュゴネス族」を読む 【凡例】 ・『ユリシーズ』からの引用は集英社文庫版による。鼎訳・巻数、ページ数で示す。単行本からの引用は、鼎訳・単行本・巻数、ページ数で、…

謎々『ユリシーズ』その7

Ⅶ Αἴολος 謎々『ユリシーズ』その7 『ユリシーズ』 エピソード7「アイオロス」を読む Αἴολος, Aeolus l この挿話はいわゆる新聞の見出しのようなタイトル付の断章からなっています。しかしながら、見出しこそ新聞のようですが、中身は新聞の文体ではありま…

謎々『ユリシーズ』その6

Ⅵ ΑΙΔΗΣ 謎々『ユリシーズ』その6 『ユリシーズ』エピソード6「ハデス」を読む l 街をぐるぐる回って墓地に至るという構造は冥界巡りというか、『神曲』などを想起させる意味があったのでしょうか? その割にはハデスに比定されるという墓地の管理人のキャ…

謎々『ユリシーズ』その3

Ⅲ Πρωτεύς 謎々『ユリシーズ』その3 『ユリシーズ』エピソード3「プロテウス」を読む 1. 頻出するアリストテレスの引用の意味とは? 大して意味がないのか、それともかなり真剣に捉えねばならないのでしょうか? 2. 単行本ℓ.10 「五本の指が通ればそれは門…

謎々『ユリシーズ』その2

Ⅱ Νέστωρ 謎々『ユリシーズ』その2 はじめに あらかじめ断っておくが、わたし個人はジョイスが好きであるとか、『ユリシーズ』という作品の素晴らしさを痛感している、ということは全くない。 ジェイムズ・ジョイスについての、わたしの限られた伝記的な知…

その人個人の神話を発見すること 河合隼雄著作集全14巻

はじめに 本稿は今を去ること、およそ30年程前、『河合隼雄著作集』の第1期*[1]の刊行開始に合わせて、発表したものである。したがって、河合隼雄の中期から後期にかけての著作や社会的、あるいは文化的活動については触れていない。 取り分け、『こころの…

第1回PASSAGEどうぶつ会議が終わりました!  

鳥の事務所PASSAGE店通信 第1回PASSAGEどうぶつ会議が終わりました! 皆さん、今日は。「鳥の事務所」です。 去る、6月25日(土)、26日(日)の終日で「PASSAGEどうぶつ会議」と題し、フェア台にて展開致しました。 今回、PASSAGE棚主の「たぬきの本棚」さ…

PASSAGEどうぶつ会議に出品します!

鳥の事務所PASSAGE店通信 PASSAGEどうぶつ会議に出品します! 皆さん、今日は。「鳥の事務所」です。 来る、6月25日(土)、26日(日)の終日で「PASSAGEどうぶつ会議」と題し、フェア台にて展開致します。 『どうぶつ会議』とは、ドイツの作家エーリヒ・ケ…

気が付けば、突如、四冊、お買い上げ有難う御座いました!

鳥の事務所PASSAGE店通信 ◎総特集=「ジェイムズ・ジョイス『ユリシーズ』100年!」 気が付けば、突如、四冊、お買い上げ有難う御座いました! 皆さん、今日は。「鳥の事務所」です。どういう訳か、ここ一週間でなんと4冊もお買い上げ頂きました。これで開…

「世界」を知ろうとすること――「世界」への異和、「世界」への絶望 山本芳久『アリストテレス 二コマコス倫理学』

「世界」を知ろうとすること――「世界」への異和、「世界」への絶望 山本芳久『アリストテレス 二コマコス倫理学』 ■山本芳久『アリストテレス 二コマコス倫理学』2022年5月1日・100分de名著(NHK出版)。 ■有隣堂町田店・ ¥600にて購入。 ■テキスト・長…

ジェイムズ・ジョイス(高松雄一訳)『ダブリンの市民』、お買い上げ有難う御座いました! 

🐤鳥の事務所PASSAGE店通信🐤 ◎総特集=「ジェイムズ・ジョイス『ユリシーズ』100年!」 ジェイムズ・ジョイス(高松雄一訳)『ダブリンの市民』、お買い上げ有難う御座いました! 皆さん、今日は。「鳥の事務所」です。ついに4(!)冊目お買い上げ頂きました…

人間存在の日常的苦悩を抉る 戸谷洋志『ハイデガー 存在と時間』

人間存在の日常的苦悩を抉る 戸谷(とや)洋志(ひろし)『ハイデガー 存在と時間』 ■戸谷洋志『ハイデガー 存在と時間』2022年4月1日・100分de名著(NHK出版)。 ■くまざわ書店八王子本店・ ¥600にて購入。 ■テキスト・長篇評論・入門書。 ■2022年4月9日…

追悼・見田宗介=真木悠介先生   苦の倫理学 そのⅠ・Ⅲ

追悼・見田宗介=真木悠介先生 2022年4月1日、社会学者、思想家の見田宗介=真木悠介先生がお亡くなりました。享年84歳とのことです。 ここに謹んで哀悼の意を表し、先生の御冥福を心よりお祈り申し上げます。 前稿の続きとなります。旧稿で恐縮ですが…

〈自我という現象〉の謎を追って ――真木悠介『自我の起原――愛とエゴイズムの動物社会学』

追悼・見田宗介=真木悠介先生 2022年4月1日、社会学者、思想家の見田宗介=真木悠介先生がお亡くなりました。享年84歳とのことです。 ここに謹んで哀悼の意を表し、先生の御冥福を心よりお祈り申し上げます。 恐らく、現代日本を代表する、稀有な社会…