鳥  批評と創造の試み

主として現代日本の文学と思想について呟きます。

早速、三冊旅立ちました

🐤鳥の事務所PASSAGE店通信🐤

◎総特集=批評を遠く離れて――小林秀雄歿後40年

早速、三冊旅立ちました

 

皆さん、今日は。鳥の事務所です。

昨日、郵送にて搬入したところ、早速3冊お買い上げ頂いたようです。ユイ社長、スタッフの皆さま、誠に有難う御座います。お世話を掛けます。

さらには出資者である相方の寛容なる精神なくしては、鳥の事務所は維持できていなかったことを考えると感謝の言葉しかありません。相方、ありがと。今晩もご飯作るよ。

 

これで開棚以来31冊お買い上げいただいたことになります。誠に有難う御座いました。

お買い上げ頂いたのはこちらです。

 

  • 小林秀雄『近代絵画』1958年・人文書院・新潮社1968年・新潮文庫。残念ながらここに提供するのは、文庫版で、図版も白黒で、印刷も不鮮明である。今やインターネットで、美術作品も含めて、ありとあらゆる情報を手に入れることができる時代となった。ぜひ、該当する図版をネットでじっくり見て欲しい。そのうえで、自らの感想を持ちつつ、小林の視点の自在さを堪能して頂きたい。経年劣化、100円


  • 小林秀雄岡潔『人間の建設』1965年・新潮社/2010年・新潮文庫。日本を代表する数学者・岡潔との対話録。小林が如何に、数学や物理学などの理系の学問に精通していたかを示す好例の対話。無論、岡も数多の随想集を刊行するほどの文系的感性を兼ね備えていたのだが。200円


 

  • 『新潮日本文学アルバム 小林秀雄1986年・新潮社。三浦雅士によれば19世紀から20世紀にかけて「青春」という病が蔓延した。おそらくその病に罹患した多くの患者たちは、自らをあたかも劇中の主人公として生きたのである。この写真集の中の批評家の姿はあたかも、人生そのものを演じているかのようである。まさに、小林秀雄こそ、「青春の批評家」だったのだ(三浦『青春の終焉』)。今や青春は終焉の時を迎え、それはほとんど死語になり得た。もし、小林に強い異和を感じるのであれば、そこにこそ起因するのではなかろうか。730円


 

誠に有難う御座いました。

さて、そんな訳で、今はどうしてるかというと、例の村上春樹さんの新作長篇の感想を書いたまま、気に入らず放置していたのですが、ま、いっか、とアップすることにしたのですが、やはり、気に入らず、どうしようかな、と思っていたところ、やはり、以前、書いたままお藏に入れていた、村上さんの『一人称単数』の感想文を思い出して、今、現在手入れをしているところです。ま、でも、結局どうなるかは、分かりません。

で、先日、偶々、丸谷才一さんの最後の長篇小説となった『持ち重りのする薔薇の花』を読んで、何となく、今まで、読もうよもうと思って買っておいた、日本の、特に最近の、長篇小説が読みたくなったのです。

ですが、そこは空かして、今は万城目学さんの、自伝的エッセイ『べらぼうくん』を読んでいます。面白いのですが、今まで、数多の青春記が書かれましたが、それらと比べるのも何ですが、あと、もう二、三歩、というところでしょうか。かの青春小説の名作(迷作?)とも言うべき『鴨川ホルモー』の作者ですら、というのもあれですが、実体験と小説的創造というのは、やはり自ずから異なるようです。ま、読み終わった感想をアップします。

そう言えば、うちの、と言っても借家ですが、うちの庭に梅がなっていました。というよりも、梅の木はもともとあったし、梅の花も咲いていたのですが、まさか、梅の実が生るとは気づきませんでした。つーか、なんなら、庭一面、という程でもないですが、庭の1/4ぐらいに蛇苺(多分)が真っ赤な実を付けています。

ちょっとびっくりです。

 

ま、そんなこんなの春の一日でした。

 

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今しばらくの特集は

「批評を遠く離れて――小林秀雄歿後40年」ということで、小林関係の本になります。詳細は以下をごらん下さい。

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皆さま、どうか宜しくお願いいたします。

 

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