フィネガン、旅立つ。。。。。
皆さん、今日は。鳥の事務所です。
やっと、例の彼が旅立っていきました。成仏しなっせ。心の奥で密かに手を合わせました。
これで開棚以来27冊お買い上げいただいたことになります。誠に有難う御座いました。
お買い上げ頂いたのは霊の、あ、違った、例の彼らです。
〇ジェイムズ・ジョイス『フィネガンズ・ウェイク』全2巻(単行本)・河出書房新社。
ジョイス第三長篇小説にして、他言語への翻訳は不可能と言われた言葉遊びと多層の意味に満ちた長篇小説。大工フィネガンは屋根から転げ落ちて死に、その通夜で生き返った……と粗筋を書くのはほぼ不可能。ただ、この言語の渦に呑み込まれる外はない。柳瀬尚紀による瞠目の完訳。「ゆっくり読むという上等な読書の習慣さえあれば(……)」決して難解な本ではありません。」(大江健三郎)。
いやあ、もう単行本はもう売れないかな、と、思っていましたが、やっとお迎えが来たようです。いや、でもこれが売れるとは思わなかったな。
というわけで、そろそろ2022年、『ユリシーズ』100年祭りも終わりに近づいているようです。残り三冊です。寂しくなったなぁ。
さて、『ユリシーズ』の舞台となったブルームズ・デイ=6月16日も過ぎてしまいましたが、まだまだ『ユリシーズ』刊行100年イヤーは続きます。『ユリシーズ』を読むなら今しかありません(そんなことはないか?)!
是非、『ユリシーズ』をお手に取ってみてください。
それでも、開巻1ページ目から挫折してしまった方には、とても素晴らしい水先(チチェ)案内人(ローネ)がいらっしゃいます。それも複数。かく言うわたしもこの方々がいなければ、とっくのとうに読むのをやめていたことでしょう。つまり、なんらかの縛りは必要だということです。あとは無理に全部読もうとせず、各挿話を比較的念入りに読むということですね。
以下敬称略です。
- 「22Ulyssesージェイムズ・ジョイス『ユリシーズ』への招待」全22回開催・2022年2月2日から12月16日までon lineにて実施・発起人:田多良俊樹、河原真也、桃尾美佳、小野瀬宗一郎、南谷奉良、小林広直、田中恵理、平繁佳織、永嶋友、今関裕太、宮原駿、湯田かよこ、新井智也。
On lineによる読書会ですが、どちらかというと公開講義に近いのです。毎回、驚天動地の講義と、そして質問を通じて、専門家、素人、合い交えて、相当熱い論戦が繰り広げられています。是非アクセスしてみてください。
月に2回、第1・第3金曜日の20時から22時まで開講されます。次回の予定は以下の通りです。
11月18日(金)20:00~22:00 こちらをご覧ください。☛ 出版100周年特別企画:2022年×全22回のオンラインイベント - 日本ジェイムズ・ジョイス協会 (joyce-society-japan.com)
ところで、最近はどうかと言うと、恐らくわたしの記憶が正しければ、10月23日(日)が最後の休みで、今15連勤中である。ま、フツーか。以前は半年休み無しもざらだった。老いたな、おれ。
就中、今ウルトラ超貧乏なのである。マーク・ボイルの『ぼくはお金を使わずに生きることにした』(2010年/吉田奈緒子訳・2011年・ 紀伊國屋書店)という訳には全くいかないが、それに近づきたいとは微かに思っている。で、一昨日から、無銭生活を始める。と言っても、食材の貯えがあるので、全然「無銭生活」とは言えぬ。要は買い物をしないというだけなのだが。しかし、我儘はきかない。食べたいものとか、欲しいものは買えない。仕方がない。決めたことだ。
柄谷さんの『力と交換様式』批判だが、本論は書いた。後は裏取り。これが大変だ。自分でも一体何のためにこんなことやっているのか段々分からなくなる。ま、いいか。自分で決めたことだ。
「PASSAGE by ALL REVIEWS」
https://passage.allreviews.jp/
サンサイド神保町ビル1F
当面の特集は
「ジェイムズ・ジョイス『ユリシーズ』100年!」ということで、ジョイス関係の本になります。そろそろ終了が近づいてきました。次は何の特集にしようかな?
詳細は以下をごらん下さい。
鳥の事務所 | PASSAGE by ALL REVIEWS
皆さま、どうか宜しくお願いいたします。
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