鳥  批評と創造の試み

主として現代日本の文学と思想について呟きます。

ブーコを待ちながら ――あるいは或る近況報告

  • ブーコを待ちながら
  • ――あるいは或る近況報告
  • 20230305



l  1 ブーコを待ちながら

  • ブーコとは半野良だと思われる猫で、時々うちの庭を通り過ぎたり、トイレしたり、日向ぼっこしたりしている。話しかけても、大抵無視される。ニャーニャー泣いて五月蠅いので、「五月蠅いよ、ポケしてください」と言っても、無視される。他にもニャンコ先生という茶色の猫や、わたしは見ていないが、相方によれば、もう一人の第三の猫がいるという。怖いな。ちなみに「ブーコ」も「ニャンコ先生」も本名ではない。わたしが勝手に名付けた。

 

l  2 (仮称)「悪魔の倫理学」の方へ

  • 進撃の巨人』の完結編(前編)は、恐ろしくて見ていない。どうしたらいいのか。しかし、(仮称)「デビルマン原論」、(仮称)「デビルマンの系譜学」、あるいは、(仮称)「悪魔の倫理学」を書くためには避けて通れない作品なのだが、困ったものだ。ま、いっか。

 

l  3 これは何かの呪いか?

  • 9月以降、例年よりは楽だが、繁忙期となり、休みが徐々になくなり、on lineの読書会にも、勤務時間と真っ向被るので参加できず、読書も進まず、年が明けてからは引越しを余儀なくされ、更には謎の奇病(花粉か何かのアレルギー反応だと思われるが、風邪のような症状が出る。今回は異様に重かった)に憑りつかれ、寝込んだりもした。咳が止まらず、難渋した。HAGの漢方薬局で5500円も出して買った咳止めの薬がまるで効かない。ま、そんな訳で、長らく不調で、今も決して快調とは言えぬが、とりあえず何とか生きている。仕事も売り上げ不調で、解雇の恐怖と戦いながら、なんとか凌いでいる。

 

l  4 柄谷行人『力と交換様式』批判断念

  • そもそもの不調の原因? ともなった柄谷行人『力と交換様式』批判を一旦、断念をして(ダンネンです)、仮に書いておいた「書評版」と「対談版(?)」を仮に(しつこい?)アップすることにした。

 

 

l  5 活動を再開するか

  • ま、そんな訳で、春になり、暖かくもなり、咳も止まって来た(推測だが、大根下ろしが効いたような気がする。気がするだけだが)し、何よりも、本が読めるようになった。そんなこともあり、村上春樹の新作も出ることだし、活動をぼちぼち再開することにした。

 

l  6 「総特集◎小林秀雄歿後40年――批評を遠く離れて」

  • 一棚書店のPASSAGEも開店休業状態で、少なくともここ半年ぐらい放置状態で、荒れ放題になっていると思う。PASSAGEの今回の特集は「総特集◎小林秀雄歿後40年――批評を遠く離れて」とする。小林は「批評の神様」とかと尊称、あるいは揶揄されるが、相当初期の段階から「批評」に「見切り」を付けて、自身の思想を自由に展開できる「感想」へと離脱、離陸していったと思われる。これについては先行論文の、今は亡き、文芸評論家・島弘之の『〈感想〉というジャンル』が存在する。いずれにしても、今なお色褪せない、と、わたしは思う小林の作品を是非手に取っていただきたい。それに合わせて、書評(書評になっていないが)誌『鳥』第15号を刊行する予定である。乞うご期待(ナンチャッテ(古い?))。

 

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  • 20230305 1033