鳥  批評と創造の試み

主として現代日本の文学と思想について呟きます。

小説作法の技術的な側面にクロウズ・アップ カズオ・イシグロ『特急二十世紀の夜と、いくつかの小さなブレークスルー――ノーベル文学賞受賞記念講演』

小説作法の技術的な側面にクロウズ・アップ

カズオ・イシグロ『特急二十世紀の夜と、いくつかの小さなブレークスルー――ノーベル文学賞受賞記念講演』



カズオ・イシグロ『特急二十世紀の夜と、いくつかの小さなブレークスルー――ノーベル文学賞受賞記念講演 2017年12月7日 ストックホルムにて』2017年/土屋政雄訳・2018年2月15日・早川書房

■スピーチ。

■2023年4月1日読了。

■採点 ★☆☆☆☆。

 ノーベル賞などの受賞講演を読み比べた訳ではないので何とも言えないが、これはどうなんだろうか。作家というのは、あくまでも文学作品にのみしか、自らの力量を発揮しえないものなのか? 

 どういう訳か、イシグロの小説作法の技術的な側面にクロウズ・アップして語られる。それは大切なことであろうが、もっと大切なことが語られていない気がするのだが……。

 南谷奉良さん主催による「終わらない読書会―22世紀の人文学に向けて」のイシグロ『私を離さないで』の回のために読んだが、仕事が忙し過ぎて間に合わなかった(´;ω;`)ウッ…。

🐧

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