鳥  批評と創造の試み

主として現代日本の文学と思想について呟きます。

『壁と…』の『波』ゲットしてもらう、グリシャム『「グレート・ギャツビー」を追え』の微妙な感じのアメリカの暗部(?)

遍 歴

『壁と…』の『波』ゲットしてもらう、グリシャム『「グレート・ギャツビー」を追え』の微妙な感じのアメリカの暗部(?)

 

2023年4月29日(土曜日) 晴れ 

GW休暇1/5。

8時半ぐらいに起床。洗い物、洗濯、掃除などする。相方は友人の結婚式で大宮へ。途中で春樹さんの『壁と…』の題名の著者筆跡が表紙になっている『波』をゲットしてもらった。有難し。

昼になったのでカレーを食う。

ジョン・グリシャム、村上訳の『「グレート・ギャツビー」を追え』読み進む。面白い。グリシャムにそういう意図があるのか不明だが、単なるミステリー要素だけではなく、主人公の女性作家の自身や、家族の来歴などが、アメリカの暗部を示している気がする。いささかマイケル・ギルモアのShot in the heart/『心臓を貫かれて』を想起した。

 

ところで、先日刊行された、村上春樹の例の新作『街とその不確かな壁』だが、やっと一週間かけて読み終わった。正直に言うと、なんだか肩透かしを食らった感じだったが、いろいろ考えるともなく考えた。詳細は別稿に起こす予定。

そんな訳で、何となく不調とまではいかずとも、何となく次のステップに行けない日々が続いていた。

取り合えず、何となく、手に、村上関係を読んでいる。

アンデルセン『影』……これは春樹さんが、アンデルセン賞受賞式の挨拶で言及したもの。つまり、虚像である影が実体を乗っ取る? 話。

柴田元幸さんとの対談3本(「『キャッチャー・イン・ザ・ライ』を語る」・「一九八九年の村上春樹」/『代表質問』所収、「村上春樹」/『柴田元幸と9人の作家たち』所収)……なかなか興味深い発言が満載だった。

村上春樹「4月のある晴れた日に100パーセントの女の子に出会うことについて」/『カンガルー日和』……なんとなく『壁と…』に関係がある気がして。

川上未映子村上春樹『みみずくは黄昏に飛びたつ』の新潮文庫の付録対談……うーん、どうなんでしょうか?

⑤「村上春樹インタビュー――「和田誠レコード・コレクション」を村上春樹ライブラリーが収蔵するまで」/『芸術新潮』2022年6月号……うん、ま、そうか、という感じ。

 

という訳で、リハビリなので沢山アップすることでやってる感じを演出しておこう。したがって一旦アップ。

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