鳥  批評と創造の試み

主として現代日本の文学と思想について呟きます。

文庫版『本居宣長』が旅立ちました!

🐤鳥の事務所PASSAGE店通信🐤

◎総特集=批評を遠く離れて――小林秀雄歿後40年

文庫版『本居宣長』が旅立ちました!

 

皆さん、今日は。鳥の事務所です。

大変な暴風雨ですが(スイマセン、6/2金曜日の記述ですね)、皆様のお住まいの辺りは大丈夫でしょうか。被害が最小限に留まることをお祈りいたします。

さて、こんな雨の中、お買い上げ頂きました。誠に有難う御座いました。

これで開棚以来42冊お買い上げいただいたことになります。誠に有難う御座いました。

お買い上げ頂いたのはこちらです。

 



誠に有難う御座いました。

さて、そんな訳で、今はどうしてるかというと、例の村上春樹さんの新作長篇の感想を書いたまま、気に入らず放置していたのですが、ま、いっか、とアップすることにしたのですが、やはり、気に入らず、どうしようかな、と思っていたところ、やはり、以前、書いたままお藏に入れていた、村上さんの『一人称単数』の感想文を思い出して、今、現在手入れをしているところです。

と、先日書いたのですが、依然として、これをやっています。凄いですね。というか、なんだかんだで全く進みません。

わたくし事ですが、いやー、5月はマジでキツカッタ。とりわけ先週のラスト一週間は、これで大分人生の進みゆきも変わるのだな、というぐらいキツイ状況下に置かれました。依然として状況は変わりませんが、まー、なんとか、乗り切ることができました。ここからさらに悪化することがあっても、その段階で腹を決めたので、地獄に堕ちるのも、我が運命と割り切りました。ま、そんな訳で、なるようになるでしょう。

そう言えば、この暴風雨の中、うちの庭の繁みに、どうも、ご近所の猫の野良ちゃんがご出産されたようでした。鳴き声は聞こえるのですが、右往左往しているお母さんの野良ちゃんの姿しかみえません。しかし、うちは賃貸なので、動物を飼えず(目高はこそっと同居していますが)、已む無く静観をしていましたが、今朝になってみると、いないようなので、無事親子ともども安住に地へと旅立ったのでしょうか。心より無事を祈ります。

先日、たまたまTwitterで、荒木飛呂彦さん原作の『岸辺露伴、ルーヴルへ行く』という映画のトレイラーを見たのですが、そこでは確か、「漫画を描くためには手段を選ばない」というフレイズが使われていたと思います。主人公は漫画家なんですね。なるほど、それは面白そうだと思い、たまたまテレ-ヴィジョンをつけたら、テレ-ヴィジョン・ドラマの『岸辺露伴は動かない』をやっていて、何となく見てしまったのです。ちょっとよく分からないというか、要は、何も解決していない、謎が謎のまま放り出されている気がしたのです。だから、見終わっても、え? つまり、何なの? ということにもなるし、ファースト・シーズンでは、まだ、主人公のキャラが固まっておらず、話し方や、素振りにブレがあるようにも思い、これはいかがなものか、とも思ったのですが、どういう訳か、相方が気に入ってしまい、『岸辺露伴、ルーヴルへ行く』を映画館に見に行きたいとまで言い出す始末です。

ま、でも、見ているうちに段々とその世界にも馴染んできました。第3話の「D・N・A」がとてもよかったです。

ただ、問題なのは、原作はどうなのか分からないのですが、よかった、と思えるのは、事件が解決されているからなのです。しかしながら、本当は解決されてはいけない、というか、解決されないということに意味があったようにも、すくなくともわたしは思うので、ここはちょっと難しいところです。

人類の誕生と共に、数多の物語が語られてきたのだと思います。20世紀以降、様々なメディアの発達によって、小説や漫画、あるいは映画にテレ-ヴィジョン・ドラマとあらゆるメディアで、様々な物語は語り尽くされ、喰い尽くされようとしています。言うなれば、物語は消費され切ろうとしています。その中で、一般の消費者(まさに物語を消費する者)向けのエンタテインメントの漫画/テレ‐ヴィジョン・ドラマにおいて、物語を敢えて、物語らない、とまでは行っていませんが、物語切らない、途中で物語を遮断する、物語ることを放り出す、というようなことが起きようとしているのでしょうか? いや、それすらも消費者は消費してしまうようにも思えてきますが。いやはや。

因みに『岸辺露伴は動かない』は、例の『ジョジョの奇妙な冒険』のスピンオフ作品だそうです。『ジョジョ』は、テレ-ヴィジョン・アニメイション版をネット配信で第一話だけ見て、相方ともども卒倒して、断念した記憶があります。これを機にいよいよ、本編視聴/読破に進めるでしょうか?

今、偶々、村上春樹さんの翻訳による未読のものを順番に読んでいます。全日本食わず嫌い大賞受賞者なので、持ってはいるが、読んでない、というのが結構あります。それで今はカポーティの『誕生日の子どもたち』というのを読んでいるのですが、とても面白いですね。カポーティは相当以前、何冊か読んでいるのですが、余りいい印象がなく、どうかな? と思って読み始めたのですが、とてもいいです。具体的にはあとでまた書きますが、ちょっと、というか相当、カポーティを見直しました。うん、これはちょっと凄いです。

 

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今しばらくの特集は

「批評を遠く離れて――小林秀雄歿後40年」ということで、小林関係の本になります。詳細は以下をごらん下さい。

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皆さま、どうか宜しくお願いいたします。

 

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