2022年4月1日、社会学者、思想家の見田宗介=真木悠介先生がお亡くなりました。84歳とのことです。
ここに謹んで哀悼の意を表し、先生の御冥福を心よりお祈り申し上げます。
御病気で療養中とは聞いておりましたが、突然の訃報に言葉が見つかりません。
一言で先生の業績を振り返ることは大変困難ですが、恐らく、相当巨大な文明史的視点で社会を分析、展望する社会科学者の構想(『価値意識の理論』、『時間の比較社会学』、『現代社会の理論』など)と共に、それと同時に人間の持つ微細な魂の深淵にまで及ぼうとする文学者の方法と文体(『気流のなる音』、『まなざしの地獄』、『宮沢賢治』など)を持った稀有な、まさに現代日本を代表する思想家でいらっしゃいました。
とりわけ、まさに偶然手に取った『宮沢賢治』からは計り知れない影響を受けているはずですが、これとて、今のところ、纏める言葉すら浮かびません。
直接お教えを乞う機会には、全くなかったのは悔やまれますが、今となっては致し方ないことです。先生の余りにも大きな遺産を咀嚼し直すことから、まず、始めたいと思います。
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