鳥  批評と創造の試み

主として現代日本の文学と思想について呟きます。

バーソロミュー・ギル『ジェイムズ・ジョイス殺人事件』、お買い上げ有難う御座いました! 

🐤鳥の事務所PASSAGE店通信🐤

バーソロミュー・ギル『ジェイムズ・ジョイス殺人事件』、お買い上げ有難う御座いました! 

 

皆さん、今日は。「鳥の事務所」です。ついに3冊目お買い上げ頂きました。誠に有難う御座いました。

お買い上げ頂いたのは、なんとびっくり、ジョイスの作品ではなくて、参考作品となります、バーソロミュー・ギル『ジェイムズ・ジョイス殺人事件』(岡真知子訳・角川文庫)でした。

かのウンベルト・エーコ薔薇の名前』、ダン・ブラウンダ・ヴィンチ・コード』も何のその、ジョイスユリシーズ』を題材とした文芸ミステリー。殺されたのはジョイス本人ではなくて、ジョイス学者。『ユリシーズ』の読解がヒントになります。舞台はもちろんダブリン。サスペンス・ドラマ並みに観光名所案内も。文学的にはどうかは皆さんのご判断に任せます。

作者のバーソロミュー・ギル(Bartholomew Gill,1943-)さんはアイルランドアメリカ在住の小説家。マサチューセッツ州生まれ。ブラウン大学を卒業後、ダブリンのトリニティ・カレッジで文学修士号を取得。現在は家族と共にニュージャージー州に住み、執筆活動を続けているとのこと。アイルランドを舞台にしたピーター・マッガー・シリーズが好評を博し、現在までに10作品を発表しているようです。本書『ジェイムズ・ジョイス殺人事件』はシリーズ第8作目に当たり、エドガー賞候補となりました。

補充分は以下の通りです。近々に棚に入る予定です。

①既に売れてしまった、ジェイムズ・ジョイスユリシーズ』丸谷・永川・高松訳・集英社の単行本の方の第Ⅰ巻。

②こちらは追加分。ジェイムズ・ジョイス『さまよえる人たち』近藤耕人訳・ 1991年・彩流社……姦通と嫉妬、 同性愛、 サド= マゾの四角関係、愛と自由の背反などのテーマを、アイルランドとイギリスの確執や第一次大戦前夜のヨーロッパの時代状況を背景に描かれたジョイス唯一の戯曲にして、イプセン劇につづくケルトの近代劇と言われるものです。

 

 

 

 

 

 

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当面の特集は

ジェイムズ・ジョイスユリシーズ』100年!」で、ジョイス関係の本になります。

皆さま、どうか宜しくお願いいたします。

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